日本銀行貸出(業態別)

日本銀行が毎月公表している日本銀行貸出統計から、銀行が日銀から直接借り入れる「最後の貸し手(lender of last resort)」機能の利用規模を示しています。コールレート(銀行間市場での資金調達)や超過準備額(量的緩和で供給された資金の蓄積)とは異なり、銀行が他の手段で資金を確保できない局面で利用される、より直接的な資金繰り支援です。1953年からの長期データにより、戦後復興期から高度成長期、1997〜98年の金融危機、リーマンショック、コロナ禍まで、各時代の金融システムの緊張度を確認できます。

📖 この指標の読み方

平時にはこの指標はゼロまたはごく小さい値になります。金融システムが安定している局面では、銀行はコールレート市場や日銀の公開市場操作を通じて資金を調達するため、日銀からの直接貸出に依存する必要がないからです。逆に、銀行間の信用が動揺し他の金融機関からの資金調達が難しくなる金融危機時には、この指標が急増する傾向があります。1997年の山一証券・北海道拓殖銀行の破綻直後(1998年2月)には合計5.4兆円まで急増しました。

📊 直近: 2026年5月の日本銀行貸出(合計)は0億円です。
🕒 データ更新日時: 2026年06月22日 17:06
業態:

データテーブル

年・月 業態 貸出残高

このデータの説明

「最後の貸し手」とは

中央銀行が金融システムの安定を維持するため、一時的な資金繰りに窮した金融機関に対して 直接貸出を行う機能です。市場で資金調達ができなくなった金融機関の連鎖破綻を防ぐ、 中央銀行の重要な役割の一つとされています。

歴史的な急増局面

1997年11月の山一証券・北海道拓殖銀行の破綻に伴う金融危機では、1998年2月に合計5.4兆円まで 急増しました。一方、2008年のリーマンショックや2020年のコロナ禍では、この指標自体は 大きく増加せず、補完貸付制度や大規模な資産買い入れなど別の政策手段が主に使われたと 考えられます。

超過準備額・コールレートとの違い

超過準備額は量的緩和によって日銀が供給した資金が金融機関に蓄積された結果であるのに対し、 日本銀行貸出は金融機関が自ら申請して借り入れる、より直接的かつ個別的な資金繰り支援です。 コールレートは銀行同士が市場で資金を貸し借りする際の金利であり、この市場が機能不全に 陥った場合に日本銀行貸出の役割が重要になります。

データソース

提供元: 日本銀行

このサービスは、日本銀行時系列統計データ検索サイトのAPI機能を使用していますが、サービスの内容は日本銀行によって保証されたものではありません。