政府債務(所有者別)
日本銀行が毎月公表している政府債務統計から、国債・国庫短期証券・借入金等を合算した政府債務の残高を、所有者別(政府・日本銀行・その他)に示しています。既存の国債利回り(レート面)を、債務の保有構造(ストック面)から補完する指標で、量的緩和・YCC(イールドカーブ・コントロール)を通じて日銀がどれだけ政府債務を保有してきたかを確認できます。
📖 この指標の読み方
「日本銀行」の残高が大きく、かつ「合計」に対する比率が高いほど、日銀が量的緩和を通じて政府債務を多く保有していることを示します。2013年の異次元緩和(QQE)開始以降、日銀の保有額・保有比率は急速に拡大しました。「政府」は政府自身が保有する分(特別会計間の持ち合い等)、「その他」は銀行・保険・年金基金・海外投資家など民間部門が保有する分です。日銀が保有を減らす(バランスシートを縮小する)動きは「量的引き締め(QT)」と呼ばれます。
📊 直近: 2026年4月の政府債務合計は1,364兆円です。うち日本銀行が37.9%を保有しています。データテーブル
| 年・月 | 所有者 | 残高 |
|---|
このデータの説明
政府債務とは
国債(内国債・外国債)、国庫短期証券、借入金、一時借入金を合算した、政府全体の債務残高です。 「国の借金」として報じられる金額のベースとなる統計の一つです。
日銀保有比率の拡大
2013年の異次元緩和(QQE)以降、日銀は大規模な国債買い入れを続け、政府債務に占める保有比率は 大きく上昇しました。これは中央銀行が自国の政府債務を大量に保有する、国際的にも珍しい状況であり、 金融政策の正常化(出口戦略)を語る上で常に注目される論点です。
国債利回りとの関係
日銀が国債を大量に買い入れることで国債価格は上昇し、利回り(金利)は低下する方向に働きます。 YCC(イールドカーブ・コントロール)の解除後、日銀の買い入れペースが緩むにつれて、 国債利回りがどう変化するかは、保有比率の推移と合わせて確認すると理解が深まります。