M2流通速度(米国)推移グラフ

データ更新: 2026年09月26日 22:39

M2流通速度は、名目GDPをM2マネーストックで割った比率で、経済の中でお金(M2)が1年間に何回使われて取引(GDP)を生み出したかを示します。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が四半期の系列として算出・配信しています。流通速度が下がると、マネーが増えても取引が同じペースでは増えず、預金などとして滞留していることを意味します。日本のマネーストックと合わせて確認することで、日米のお金の使われ方を比較できます。

📖 この指標の読み方

横軸が四半期、縦軸がM2流通速度(倍)を示します。数値が低下するとマネーが取引に使われずに滞留していること、上昇するとマネーが活発に使われていることを意味します。データは季節調整済みで、FREDから四半期で取得しています。

calendar_month前年同期比較
最新(2026Q2)
1.42 倍
1年前(2025Q2)
1.40 倍
年 ~ 年

データテーブル

四半期 M2流通速度

このデータの説明

📊 M2流通速度とは

「名目GDP÷M2」で算出される比率です。例えば1.4倍であれば、経済に存在するM2のお金が1年間に平均1.4回使われて名目GDPに相当する取引が行われたことを意味します。

🔢 算出方法

FREDが米商務省経済分析局(BEA)の名目GDP(季節調整済み年率)と、FRBのM2マネーストック(四半期平均)をもとに算出します。GDPやM2が改定されると過去の値も改定されます。

📈 経済への影響

貨幣数量説(マネー×流通速度=物価×生産量)では、流通速度が安定していればマネーの増加は物価の上昇につながるとされます。しかし流通速度が大きく変動するようになったため、1990年代以降、FRBはマネーストックを金融政策の目標として重視しなくなりました。

📋 活用例

M2マネーストック(米国)や名目GDP(米国)と合わせて流通速度の変化の要因を確認したり、日本のマネーストックと比較できます。

quiz よくある質問

M2流通速度とは何ですか?

名目GDPをM2マネーストックで割った比率です。経済に存在するお金(M2)が1年間に平均して何回使われて取引(名目GDP)を生み出したかを示します。FRED(セントルイス連邦準備銀行)がBEAの名目GDPとFRBのM2から算出し、四半期の系列として配信しています。

米国のM2流通速度の直近の値は?

2026Q2のM2流通速度(米国)は1.42倍(季節調整済み)です。前年同期差 +0.02倍。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。

なぜ流通速度は長期的に低下しているのですか?

1990年代後半以降、低金利で預金を持つことの機会費用が下がったことや、将来への不安から家計・企業が手元資金を厚めに持つようになったことなどで、M2の伸びが名目GDPの伸びを上回り、流通速度は低下傾向が続きました。2020年のコロナ禍では、大規模な金融緩和・財政出動でM2が急増した一方、GDPが落ち込んだため流通速度は過去最低水準まで急低下しました。その後はM2の減少とGDPの回復で上昇に転じました。

データソース

提供元: FRED(セントルイス連銀)

Data source: FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis (https://fred.stlouisfed.org/series/M2V).