賃金上昇率トラッカー(アトランタ連銀、米国)推移グラフ
賃金上昇率トラッカーは、アトランタ連邦準備銀行が算出する米国の賃金の伸びの指標で、同じ人の時給が1年間でどれだけ上がったかの中央値(3ヶ月移動平均)を示します。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が月次で配信しています。退職者や新規就業者の入れ替わりなど雇用の構成変化の影響を受けにくいため、平均時給よりも「実際に働き続けている人の賃金の伸び」を正確に表す指標として、FRBや市場が重視しています。
📖 この指標の読み方
横軸が月、縦軸が賃金上昇率(前年比、%)を示します。数値が高いほど賃金の伸びが大きいことを意味します。3ヶ月移動平均のため、単月の振れがならされています。2025年10月分は政府機関の閉鎖で家計調査が実施されなかったため値がありません。
データテーブル
| 年月 | 賃金上昇率(前年比) |
|---|
このデータの説明
📊 賃金上昇率トラッカーとは
家計調査(CPS)では同じ世帯を1年後に再び調査するため、同じ人の時給を1年前と比べることができます。アトランタ連銀はその前年比の中央値を毎月算出しており、1997年からのデータがあります。転職した人・しなかった人、年齢別などの内訳も公表されています。
🔢 算出方法
CPSの個票データから、1年間を通じて働いていた人の時給の前年比を計算し、その中央値の3ヶ月移動平均をとります。雇用統計の発表後、個票データの公開を待って毎月中旬頃に更新されます。
📈 経済への影響
リーマン・ショック後の2010年には1.6%まで低下し、コロナ後の人手不足の中で2022年6〜7月には統計開始以来最高の6.7%に達しました。その後は低下し、近年は4%前後で推移しています。一般に、物価目標2%と整合的な賃金の伸びは3〜3.5%程度とされます。
よくある質問
賃金上昇率トラッカーとは何ですか?
アトランタ連邦準備銀行が、米国の雇用統計の家計調査(CPS)で同じ人を1年後に再び調べたデータをもとに、個人の時給の前年比の中央値を算出した指標です。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が3ヶ月移動平均の系列を配信しています。
米国の賃金上昇率トラッカーの直近の値は?
2026-08の賃金上昇率トラッカー(アトランタ連銀、米国)は4.1%(前年比・3ヶ月移動平均・未調整)です。前年同月差 +0.1pt。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
平均時給の伸びとの違いは何ですか?
平均時給は、その月に働いている人全体の平均のため、景気後退期に低賃金の人から先に職を失うと、個々の賃金が上がっていなくても平均が上昇します(2020年春が典型例)。賃金上昇率トラッカーは同じ人の賃金の変化を追うため、こうした構成変化の影響を受けにくく、賃金の伸びの実態に近い値になります。