雇用コスト指数(総報酬、米国)推移グラフ

データ更新: 2026年09月26日 22:39

雇用コスト指数(ECI)は、企業が働き手に支払う賃金・給与と福利厚生(医療保険・年金等)を合わせた人件費の変化を示す指数です。米労働省労働統計局(BLS)が四半期ごと(1・4・7・10月末)に公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が季節調整済みの系列(2005年12月=100)として集約配信しています。職種・業種の構成が変わっても影響を受けないよう算出されるため、平均時給より賃金の基調を正確に示す指標としてFRBが重視しています。日本の名目賃金と合わせて確認することで、日米の賃金上昇ペースを比較できます。

📖 この指標の読み方

横軸が四半期、左軸(青の面グラフ)が指数の水準、右軸(オレンジの破線)が前年同期比(%)を示します。前年同期比がプラスであれば人件費が上昇していることを意味し、その大きさが賃金インフレの強さを示します。データは季節調整済みで、FREDから四半期で取得しています。

calendar_month前年同期比較
最新(2026Q2)
177.2 指数
1年前(2025Q2)
171.4 指数
年 ~ 年

データテーブル

四半期 指数(指数(2005年12月=100・季節調整済み)) 前年同期比

このデータの説明

📊 雇用コスト指数とは

賃金・給与(現金給与)と福利厚生(有給休暇、医療保険、退職金・年金、法定の社会保険料等)を合わせた総報酬の変化を、職種・業種の構成を固定して指数化したものです。2005年12月を100としています。

🔢 算出方法

BLSが事業所を対象に実施する「全米報酬調査(National Compensation Survey)」をもとに、四半期の最終月(3・6・9・12月)時点の人件費を集計し、翌月末に公表します。季節調整済み(Seasonally Adjusted)の系列です。

📈 経済への影響

人件費はサービス価格の主要なコストのため、雇用コスト指数の伸びが高止まりするとサービスインフレが続きやすくなります。FRBは物価目標(2%)と整合的な賃金の伸びを判断する際に、本指標を重視しています。

📋 活用例

平均時給(米国)と比較して構成変化の影響を確認したり、コアPCE物価指数(米国)と合わせて賃金と物価の関係を確認できます。

quiz よくある質問

雇用コスト指数(総報酬、米国)とは何ですか?

企業が働き手に支払う賃金・給与と福利厚生(医療保険・年金等)を合わせた人件費の変化を示す指数です。米労働省労働統計局(BLS)が四半期ごとに公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が配信しています。民間企業と州・地方政府の働き手(連邦政府・自営業等を除く)が対象です。

米国の雇用コスト指数の直近の値は?

2026Q2の雇用コスト指数(総報酬、米国)は177.2(指数(2005年12月=100・季節調整済み))です。前年同期比 +3.4%。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。

平均時給との違いは何ですか?

平均時給は全雇用者の賃金の平均のため、低賃金の業種で雇用が増減すると賃金が実際に変わらなくても平均値が動きます(構成変化の影響)。雇用コスト指数は同じ職種・業種の人件費の変化を追跡するため、この影響を受けません。2020年には低賃金の働き手の失業で平均時給が見かけ上急上昇しましたが、雇用コスト指数は安定していました。

データソース

提供元: FRED(セントルイス連銀)

Data source: FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis (https://fred.stlouisfed.org/series/ECIALLCIV).