景気後退確率(平滑化、米国)推移グラフ
景気後退確率は、雇用・鉱工業生産・実質所得・実質製造業販売の4つの月次経済指標から統計モデル(マルコフ転換モデル)で推計した、米国経済がその月に景気後退期にある確率です。経済学者のチャウベット(Chauvet)とピガー(Piger)が開発したモデルで、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が平滑化した推計値を配信しています。0〜100%の確率で表されるため直感的に分かりやすく、NBERの公式判定(景気後退期フラグ)を待たずに景気局面を判断する材料として使われます。
📖 この指標の読み方
横軸が月、縦軸が景気後退確率(%)を示します。数値が高いほど、その月に米国経済が景気後退期にある可能性が高いと推計されていることを意味します。データはFREDから月次で取得しています。
データテーブル
| 年月 | 景気後退確率 |
|---|
このデータの説明
📊 景気後退確率とは
NBERが景気の山・谷の判定に用いる主要指標(非農業部門雇用者数、鉱工業生産指数、移転所得を除く実質個人所得、実質製造業・商業販売)の動きから、経済が「拡張期」と「後退期」のどちらにあるかを確率的に推計したものです。
🔢 算出方法
マルコフ転換動学因子モデルという統計手法で推計され、FREDが毎月更新しています。元データの公表の遅れから約2ヶ月前までの値が推計され、新しいデータが加わるたびに過去の値も改定されます(平滑化推計値)。
📈 経済への影響
景気後退の判定はNBERが数ヶ月〜1年以上遅れて発表するため、リアルタイムの景気判断には推計モデルが活用されます。1967年以降の景気後退期の多くでは確率が90%以上まで上昇しましたが、比較的軽かった1990〜1991年(最高61%程度)や2001年(同30%程度)の景気後退では上昇が限られており、他の指標とあわせて判断することが大切です。
📋 活用例
景気後退期フラグ(NBER基準)と比較して推計の精度を確認したり、サーム・ルールやシカゴ連銀全米活動指数と合わせて景気の現状を判断できます。
よくある質問
景気後退確率とは何ですか?
雇用・鉱工業生産・実質所得・実質製造業販売の4つの月次経済指標から、統計モデルで推計した米国経済がその月に景気後退期にある確率(%)です。チャウベットとピガーが開発したモデルによる平滑化した推計値を、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が配信しています。
米国の景気後退確率の直近の値は?
2026-07の景気後退確率(平滑化、米国)は0.8%(未調整)です。前年同月差 +0.2pt。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
何%を超えると景気後退と判断されますか?
明確な基準はありませんが、開発者の研究では、確率が80%を超えると景気後退入り、20%を下回ると景気回復入りと判断する目安が示されています。平常時は0%付近で推移し、2008年の金融危機や2020年のコロナ禍などの景気後退期には100%近くまで急上昇しました。ただし2001年の景気後退では最高30%程度にとどまるなど、軽い景気後退では上昇が限られる場合もあります。約2ヶ月遅れで公表され、過去の値も新しいデータが加わると改定されます。