実質民間在庫変動(米国)推移グラフ
実質民間在庫変動は、米国の民間企業が保有する在庫(原材料・仕掛品・製品・商品)がその四半期にどれだけ増えたか(プラス)・減ったか(マイナス)を示す、GDPの構成項目です。米商務省経済分析局(BEA)がGDP統計として四半期ごとに公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が連鎖2017年基準・季節調整済み年率の系列として配信しています。金額は小さいもののGDPの前期比を大きく振らせるため、実質最終販売と合わせて見るのが基本です。
📖 この指標の読み方
横軸が四半期、縦軸が実質民間在庫変動(十億ドル、年率)を示します。ゼロより上は在庫の積み増し、下は在庫の取り崩しを意味します。データテーブルの値は季節調整済みの年率換算値で、FREDから四半期で取得しています。
データテーブル
| 四半期 | 在庫変動(十億ドル・年率) |
|---|
このデータの説明
📊 実質民間在庫変動とは
GDP統計の「Change in private inventories」の実質値です。農業・鉱業・製造業・卸売業・小売業などの在庫の増減を合計したもので、1947年からのデータがあります。
🔢 算出方法
BEAが企業在庫の統計(Census局の製造業・卸売業・小売業の在庫など)をもとに、在庫の評価損益を除いた数量ベースの変化として推計します。速報値の段階では推計の比重が大きく、改定で変わりやすい項目です。
📈 経済への影響
コロナ禍の2020年4〜6月期には年率約2,614億ドルの取り崩しと統計開始以来の最大のマイナスとなり、供給制約が和らいだ2022年1〜3月期には約2,274億ドルと最大の積み増しになりました。景気後退の初期には、売れ残った在庫を減らすための減産が景気の落ち込みを大きくします(在庫循環)。
📋 活用例
実質最終販売(米国)と合わせて需要の基調を確認したり、企業在庫(月次)や在庫売上高比率で月次の在庫の動きを確認できます。
よくある質問
実質民間在庫変動とは何ですか?
米国の民間企業が保有する在庫の増減額で、GDP統計の構成項目の一つです。在庫が増えればプラス、減ればマイナスの値になります。米商務省経済分析局(BEA)が四半期ごとに公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が季節調整済みの年率換算値として配信しています。
米国の実質民間在庫変動の直近の値は?
2026Q2の実質民間在庫変動(米国)は-53.1十億ドル(連鎖2017年基準・季節調整済み年率)です。前年同期差 -34.8十億ドル。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
在庫変動がGDP成長率に与える影響とは?
GDP成長率に影響するのは在庫変動の「水準」ではなく「前の四半期からの変化」です。例えば在庫の積み増しが前期の年率1,000億ドルから今期500億ドルに減ると、在庫は増えていてもGDP成長率を押し下げます。関税前の駆け込み輸入で在庫が急増した2025年1〜3月期の後、在庫の積み増しが止まった4〜6月期には、在庫の寄与がGDP成長率を大きく押し下げました。