10年タームプレミアム(キム・ライト・モデル・米国)推移グラフ
10年タームプレミアムは、10年国債利回りのうち、将来の短期金利の予想では説明できない上乗せ部分(長期間お金を貸すリスクへの対価)を、FRBのキム・ライト・モデルで推計した値です。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が日次の系列として配信しています(推計値は毎週まとめて更新)。長期金利の上昇が利上げの予想によるものか、財政赤字や国債増発への懸念などで投資家が求める上乗せが増えたことによるものかを見分ける材料として注目されます。
📖 この指標の読み方
横軸が日付、縦軸がタームプレミアム(%)を示します。数値が上昇すると、投資家が長期国債を持つ見返りとしてより大きな上乗せを求めていることを意味します。マイナスは、長期国債への需要が強く、上乗せなしでも買われている状態です。データは日次で、FREDから取得しています(推計値は毎週火曜にまとめて更新)。
データテーブル
| 日付 | タームプレミアム |
|---|
このデータの説明
📊 タームプレミアムとは
長期国債の利回りは「今後の短期金利の予想の平均」と「タームプレミアム」に分けて考えることができます。タームプレミアムは直接観測できないため、国債利回りの動きや金利予想の調査をもとにモデルで推計します。
🔢 算出方法
FRBのキム(Don H. Kim)とライト(Jonathan H. Wright)が2005年に発表した3ファクターの期間構造モデル(キム・ライト・モデル)で、10年ゼロクーポン債の利回りを分解して推計します。FRBが前週分の日次の推計値を毎週火曜頃にまとめて更新します。
📈 経済への影響
1990年代は平均約1.7%と高く、1992年4月には2.52%をつけました。その後は低インフレと量的緩和で低下し、2020年8月には-0.66%まで下がりました。タームプレミアムが上がると、利下げが行われても住宅ローン金利や社債利回りなどの長期金利が下がりにくくなります。
📋 活用例
米国10年国債利回りと比較して長期金利の上昇要因を切り分けたり、市場保有の連邦政府債務の対GDP比と合わせて財政と金利の関係を確認できます。
よくある質問
10年タームプレミアムとは何ですか?
10年国債の利回りのうち、今後10年間の短期金利の予想(期待)だけでは説明できない上乗せ部分で、長期間お金を貸すことのリスク(インフレや金利の変動、国債の需給など)に対して投資家が求める対価です。FRBのエコノミスト(キム氏とライト氏)が開発したモデルで推計され、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が日次の系列として配信しています。
米国の10年タームプレミアムの直近の値は?
2026-09-18の10年タームプレミアム(米国、キム・ライト・モデル)は0.96%(未調整)です。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
タームプレミアムがマイナスになることはありますか?
あります。投資家が安全資産として長期国債を強く求めたり、中央銀行が量的緩和で長期国債を大量に買い入れたりすると、上乗せ分がマイナスになります。1990年以降の最低はコロナ禍の2020年8月4日の-0.66%で、2011年から2023年にかけてマイナスの時期がたびたびありました。その後は財政赤字の拡大や国債の増発への懸念から上昇しています。