セントルイス連銀 実質GDPナウキャスト(米国)推移グラフ
セントルイス連銀の実質GDPナウキャストは、セントルイス連邦準備銀行が主要な月次経済指標の発表内容をまとめた「経済ニュース指数(ENI)」を使って、公式統計の発表前に当期の米国実質GDP成長率(前期比年率)を推計したものです。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が四半期ごとの推計値として配信しています。このページでは各四半期の最終推計を、アトランタ連銀のGDPNowやBEAが公表した実質GDP成長率(前期比年率)の実績と並べて表示し、推計手法の異なる2つのナウキャストを比較できるようにしています。
📖 この指標の読み方
横軸が四半期、水色の棒グラフがセントルイス連銀の推計値(前期比年率、%)、オレンジの破線がGDPNowの推計値、紺の線がBEAが公表した実績値を示します。棒と紺の線の差が推計の誤差です。最新の四半期はまだ実績が公表されていないため、推計値のみ表示されます。データはFREDから取得しています。
データテーブル
| 四半期 | セントルイス連銀推計 | GDPNow推計 | 実績(BEA) | 差(実績−セントルイス連銀推計) |
|---|
このデータの説明
📊 セントルイス連銀の実質GDPナウキャストとは
セントルイス連銀の研究者が開発した、当期の実質GDP成長率を推計するモデルです。2013年4〜6月期からのデータがあります。GDPの構成要素を積み上げるGDPNowとは異なり、経済指標の「予想外の結果(ニュース)」が成長率の見通しをどれだけ動かすかに注目して推計します。
🔢 算出方法
雇用統計、鉱工業生産、小売売上高、住宅着工、ISM景況指数などの主要な月次指標の発表内容を経済ニュース指数(ENI)にまとめ、そこから当期の実質GDP成長率を推計します。期中は毎週金曜日頃に更新され、BEAの速報値の公表とともにその四半期の値が確定します。
📈 経済への影響
BEAの速報値はその四半期が終わってから約1ヶ月後の公表ですが、ナウキャストは期中から景気の勢いを示します。2025年は関税前の駆け込み輸入で貿易・在庫が大きく振れ、1〜3月期はGDPNowがマイナス2.7%と大幅なマイナスを示した一方、セントルイス連銀はプラス3.1%と逆方向の推計でした(実績はマイナス0.6%)。推計手法の違いで結果が大きく分かれることもあります。
📋 活用例
GDPNowと比べて推計の幅を確認したり、月次実質GDP成長率(BBK推計)やシカゴ連銀全米活動指数と合わせて足元の景気の強さを確認できます。
よくある質問
セントルイス連銀の実質GDPナウキャストとは何ですか?
セントルイス連邦準備銀行が、主要な月次経済指標の発表内容をまとめた「経済ニュース指数(Economic News Index、ENI)」を使って、公式統計の発表前に当期の米国実質GDP成長率(前期比年率)を推計するナウキャストです。期中は毎週更新され、BEAが速報値を公表する直前の値がその四半期の最終推計になります。
米国のセントルイス連銀ナウキャストの直近の値は?
2026Q3の実質GDP成長率(前期比年率)のセントルイス連銀ナウキャストは+3.2%です。前期(2026Q2)の最終推計は+2.1%、BEA公表の実績は+1.5%でした。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
GDPNowとの違いは何ですか?
アトランタ連銀のGDPNowは、個人消費・設備投資・純輸出などGDPの構成要素を一つずつ推計して積み上げる方式です。セントルイス連銀のナウキャストは、多数の経済指標の発表内容を一つの指数にまとめて成長率を推計する方式です。2013年以降(2020年を除く)の実績では、最終推計と実績の差の平均はGDPNowが約1.2ポイント、セントルイス連銀が約1.7ポイントでした。手法が異なる2つの推計が近い値であれば、推計の確からしさが高いと考えられます。