10年期待インフレ率(クリーブランド連銀推計・米国)推移グラフ
10年期待インフレ率は、今後10年間の米国の平均インフレ率の予想を、クリーブランド連邦準備銀行がモデルで推計した値です。国債利回り、インフレ率の実績、インフレスワップ、専門家の予測調査を組み合わせて算出され、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が月次の系列として配信しています。同じモデルの1年期待インフレ率と比べることで、短期と長期のインフレ期待の違いを確認できます。
📖 この指標の読み方
横軸が月、縦軸が今後10年間の平均インフレ率の予想(%)を示します。FRBの物価目標である2%に近いほど長期のインフレ期待が安定していることを意味し、大きく上回ると物価上昇が長く続くと予想されていることを示します。データは未調整で、FREDから月次で取得しています。
データテーブル
| 年月 | 10年期待インフレ率 |
|---|
このデータの説明
📊 10年期待インフレ率とは
今後10年間の消費者物価指数(CPI)の平均上昇率がどの程度になると予想されているかを示します。市場の国債価格から計算されるブレークイーブン・インフレ率には、インフレのリスクプレミアムや流動性の影響が含まれますが、このモデルはそれらを取り除いて期待インフレ率を推計します。
🔢 算出方法
クリーブランド連銀が、米国債の利回り、インフレ率の実績、インフレスワップ、専門家の予測調査を組み合わせたモデルで推計し、毎月中旬(CPIの公表後)に1年期待インフレ率と同時に更新します。
📈 経済への影響
長期のインフレ期待が高まると、賃金交渉や価格設定を通じて実際のインフレが続きやすくなるため、FRBはこの安定を重視します。2010年代は平均約1.8%と物価目標を下回り、コロナ禍の2020年4月には1.16%と1982年以降で最も低い水準まで低下しました。
📋 活用例
1年期待インフレ率(米国)と比較して短期と長期の期待の違いを確認したり、市場ベースの5年先5年フォワード期待インフレ率と合わせて確認できます。
よくある質問
10年期待インフレ率(クリーブランド連銀推計)とは何ですか?
今後10年間の米国の平均インフレ率がどの程度になると予想されているかを、クリーブランド連邦準備銀行がモデルで推計した値です。国債利回り、インフレ率の実績、インフレスワップ、専門家の予測調査を組み合わせて算出され、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が月次の系列として配信しています。
米国の10年期待インフレ率の直近の値は?
2026-09の10年期待インフレ率(クリーブランド連銀推計・米国)は2.57%(未調整)です。前年同月差 +0.27pt。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
1年期待インフレ率とはどう違いますか?
1年期待インフレ率は足元のエネルギー価格や物価の実績に大きく反応しますが、10年期待インフレ率は長期の平均なので動きが小さく、FRBの物価目標(2%)への信認を示す指標とされます。2022年には1年期待インフレ率が4%を超えた一方、10年期待インフレ率は1.8〜2.5%程度の2%前後にとどまり、長期の期待は安定していました。