商業用不動産ローン延滞率(米国)推移グラフ

データ更新: 2026年09月28日 01:18

商業用不動産ローン延滞率は、米国の商業銀行が保有する商業用不動産ローン(オフィス・商業施設・集合住宅などの不動産向け貸出、農地を除く)のうち、返済が30日以上遅れている貸出の割合です。FRB(米連邦準備制度理事会)が「貸倒償却率・延滞率統計(Charge-Off and Delinquency Rates)」として四半期ごとに公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が季節調整済みの系列として配信しています。オフィス需要の低迷による地方銀行のリスクを見る指標として注目されており、全貸出の延滞率と比べて不動産向け貸出の質の変化を確認できます。

📖 この指標の読み方

横軸が四半期、縦軸が商業用不動産ローン延滞率(%)を示します。延滞率が上がっていれば返済に行き詰まる借り手が増えて銀行の貸出の質が悪化していること、下がっていれば改善していることを意味します。データは季節調整済みで、FREDから四半期で取得しています。

calendar_month前年同期比較
最新(2026Q2)
1.53 %
1年前(2025Q2)
1.57 %
年 ~ 年

データテーブル

四半期 商業用不動産ローン延滞率

このデータの説明

📊 商業用不動産ローン延滞率とは

オフィスビル・商業施設・倉庫・賃貸集合住宅などの建設・購入向けの貸出(農地を除く)の延滞率です。1991年からのデータがあります。

🔢 算出方法

FRBが全米の商業銀行の報告(コール・レポート)をもとに集計し、四半期終了の約2ヶ月後(2・5・8・11月下旬)に公表します。延滞は返済が30日以上遅れている貸出と、利息の計上を止めた貸出(ノンアクルーアル)の合計です。

📈 経済への影響

1991年1〜3月期には11.99%と高い水準でしたが、2005〜2006年には約1%まで低下しました。2008年の金融危機後に急上昇し、2010年4〜6月期には8.76%に達しました。その後は低下が続き、2022年7〜9月期には0.63%とデータ開始以来の最低となりました。在宅勤務の定着によるオフィス需要の低迷と金利上昇で上昇に転じ、2026年4〜6月期は1.53%と、コロナ前の2019年平均(0.68%)の2倍以上です。

📋 活用例

銀行貸出延滞率(全貸出)と比べたり、不動産担保貸出残高と合わせて銀行の不動産向け貸出のリスクを確認できます。

quiz よくある質問

商業用不動産ローン延滞率とは何ですか?

米国の商業銀行が保有する商業用不動産ローン(オフィス・商業施設・集合住宅などの不動産向け貸出、農地を除く)のうち、返済が30日以上遅れている(または利息の計上を止めている)貸出の割合です。FRB(米連邦準備制度理事会)が四半期ごとに公表し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が季節調整済みの系列として配信しています。

米国の商業用不動産ローン延滞率の直近の値は?

2026Q2の商業用不動産ローン延滞率(米国)は1.53%(季節調整済み)です。前年同期差 -0.04pt。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。

商業用不動産ローンの延滞率が注目されるのはなぜですか?

在宅勤務の定着でオフィスの空室が増え、金利上昇で借り換えも難しくなったため、オフィスビルを中心に返済に行き詰まる借り手が増えています。米国の商業用不動産ローンは、大手銀行よりも地方銀行・中小銀行の貸出に占める割合が大きいため、延滞の増加は地方銀行の経営リスクとして注目されています。

データソース

提供元: FRED(セントルイス連銀)

Data source: FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis (https://fred.stlouisfed.org/series/DRCRELEXFACBS).