銀行の国債・政府機関債保有残高(米国)推移グラフ
銀行の国債・政府機関債保有残高は、米国の商業銀行が保有する米国債と政府機関債(政府機関保証のMBSを含む)の残高です。FRB(米連邦準備制度理事会)の銀行資産・負債統計(H.8)として毎週金曜日に月次平均の値が更新され、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が季節調整済みの系列として配信しています。銀行貸出総額と並ぶ銀行の主要な資産で、2022年以降の金利上昇で銀行が抱えた債券含み損の背景となる残高です。
📖 この指標の読み方
横軸が月、左軸(棒グラフ)が国債・政府機関債保有残高(十億ドル)、右軸(オレンジの線)が前年同月比(%)を示します。前年同月比がプラスであれば銀行が債券の保有を増やしていること、マイナスであれば減らしていることを意味します。データは季節調整済みで、FREDから月次で取得しています。
データテーブル
| 年月 | 国債・政府機関債保有残高(十億ドル(季節調整済み)) | 前年同月比 |
|---|
このデータの説明
📊 銀行の国債・政府機関債保有残高とは
全米の商業銀行が保有する米国債(Treasury securities)と政府機関債(Agency and GSE-backed securities)の合計です。1947年からのデータがあります。
🔢 算出方法
FRBが大手銀行の週次報告と中小銀行の四半期報告をもとに推計し、毎週金曜日に「H.8(Assets and Liabilities of Commercial Banks)」として公表します。月次の値はその月の平均です。
📈 経済への影響
コロナ禍前の2019年12月には約3.0兆ドルでしたが、預金の急増で2022年2月には約4.7兆ドルまで増えました。その後はFRBの利上げと預金の流出で保有を減らし、2023年10月には約4.0兆ドル(約15%減)となりました。2024年以降は再び増加し、2026年7月に約4.82兆ドルと過去最高を更新しました。
📋 活用例
銀行貸出総額や銀行預金残高と比べて銀行の資産・負債の動きを確認したり、米国10年国債利回りと合わせて債券の含み損益への影響を確認できます。
よくある質問
銀行の国債・政府機関債保有残高とは何ですか?
米国の商業銀行が保有する米国債と、ファニーメイ・フレディマックなどの政府機関が発行・保証する債券(住宅ローン担保証券を含む)の残高です。FRB(米連邦準備制度理事会)の銀行資産・負債統計(H.8)として毎週公表される月次平均の値で、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が配信しています。
米国の銀行の国債・政府機関債保有残高の直近の値は?
2026-08の銀行の国債・政府機関債保有残高(米国)は4,807.6十億ドル(季節調整済み)です。前年同月比 +3.8%。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
2023年の銀行破綻と国債保有はどう関係していますか?
コロナ禍で預金が急増した銀行は、その資金で国債やMBSを大量に買い入れました。その後のFRBの急速な利上げで債券価格が下がり、多くの銀行が債券の含み損を抱えました。2023年3月に破綻したシリコンバレー銀行は、預金の流出に対応するため含み損のある債券を売却して損失が確定したことが破綻のきっかけとなりました。