売り出し中の住宅件数(Realtor.com・米国)推移グラフ
売り出し中の住宅件数は、米国の不動産ポータルサイトRealtor.comに掲載されている、売り出し中(成約前)の住宅の件数です。中古住宅を中心とした住宅の在庫量を毎月示し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が未調整の系列として配信しています。在庫が少ないと買い手どうしの競争で価格が上がりやすく、在庫が増えると価格の上昇が落ち着きやすくなります。同時に公表される売り出し価格の中央値や中古住宅販売件数と合わせて確認することで、住宅市場の需給を把握できます。
📖 この指標の読み方
横軸が月、左軸(青の面グラフ)が売り出し中の住宅件数、右軸(オレンジの破線)が前年同月比(%)を示します。前年同月比がプラスであれば在庫が増加(買い手に有利な方向)、マイナスであれば減少(売り手に有利な方向)していることを意味します。データは季節調整されておらず、毎年冬に少なく夏から秋に多くなる季節性があるため、前月比ではなく前年同月比で見るのがおすすめです。
データテーブル
| 年月 | 売り出し中の住宅件数(件(未調整)) | 前年同月比 |
|---|
このデータの説明
📊 売り出し中の住宅件数とは
その月に売り出し中だった一戸建て・コンドミニアム・タウンハウスなどの住宅の件数です。売買契約が成立して成約待ちになった物件(Pending)は含みません。新築・中古の両方が対象ですが、大半は中古住宅です。
🔢 算出方法
Realtor.comが全米の不動産情報システム(MLS)から集めた掲載情報をもとに集計し、前月分を毎月上旬に公表します。季節調整は行われていません(Not Seasonally Adjusted)。データは2016年7月以降のみです。
📈 経済への影響
2016年7月に約147万件あった在庫は、コロナ禍の住宅ブームで2022年2月に約35万件まで減少しました。その後は回復が進み、2026年8月には約114万件とコロナ前の2019年平均(約116万件)に近い水準まで戻っています。在庫の回復は住宅価格の上昇ペースの鈍化につながります。
📋 活用例
売り出し価格の中央値(米国)と合わせて需給と価格の関係を確認したり、30年固定住宅ローン金利(米国)と比較して金利が売り控えに与える影響を確認できます。
よくある質問
売り出し中の住宅件数(Realtor.com・米国)とは何ですか?
米国の不動産ポータルサイトRealtor.comに掲載されている、売り出し中(成約前)の住宅の件数です。中古住宅を中心とした住宅の在庫量を示し、FRED(セントルイス連邦準備銀行)が月次の系列として配信しています。データは2016年7月以降です。
米国の売り出し中の住宅件数の直近の値は?
2026-08の売り出し中の住宅件数(Realtor.com・米国)は1,140,035件(未調整)です。前年同月比 +3.6%。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
住宅在庫が少なくなったのはなぜですか?
コロナ禍の低金利で住宅需要が急増し、売り出し物件が次々と成約したことで、在庫は2022年2月に約35万件と2016年以降で最も少なくなりました。その後は金利が上昇したものの、低金利で住宅ローンを組んだ所有者が高い金利で借り直すことを避けて売り控える「ロックイン効果」が働き、在庫の回復は緩やかにとどまりました。