銀行の貸出態度(中小企業向け・SLOOS・米国)推移グラフ
銀行の貸出態度(中小企業向け)は、米連邦準備制度理事会(FRB)が四半期ごとに実施する「上級融資担当者意見調査(Senior Loan Officer Opinion Survey)」のうち、年間売上高5,000万ドル未満の中小企業向けの商工業貸出の審査基準を「厳格化した」と答えた銀行の割合から「緩和した」銀行の割合を引いた値です。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が四半期の系列として配信しています。大企業・中堅企業向けの貸出態度と同じ調査の別項目で、社債などで資金を調達しにくく銀行融資への依存度が高い中小企業の資金繰り環境を示します。
📖 この指標の読み方
横軸が四半期、縦軸が審査基準を厳格化した銀行の割合から緩和した銀行の割合を引いた値(%ポイント)を示します。プラスは銀行の貸出態度が厳しくなっていること、マイナスは緩和的になっていることを意味します。データはFREDから四半期で取得しています。
データテーブル
| 四半期 | 厳格化超幅 |
|---|
このデータの説明
📊 中小企業向けの貸出態度とは
過去3ヶ月間に、年間売上高5,000万ドル未満の企業向けの商工業貸出(運転資金・設備資金など)の審査基準をどう変えたかを銀行に尋ね、「厳格化」と答えた銀行の割合から「緩和」と答えた銀行の割合を引いた値(厳格化超幅)です。
🔢 算出方法
FRBが国内の大手銀行を中心とする約80行の融資担当者に年4回アンケートを行い、1・4・7・10月頃の調査結果を翌月上旬(2・5・8・11月)に大企業・中堅企業向けと同時に公表します。季節調整は行われていません。
📈 経済への影響
中小企業は米国の雇用の約半分を担っており、銀行の貸し渋りは雇用や設備投資の減少につながります。厳格化超幅は2008年10月調査の74.5%ポイントが最高で、過去の景気後退の前後に大きく上昇してきました。2021年7月調査ではマイナス25.7%ポイントと最も緩和的でした。
📋 活用例
銀行の貸出態度(大企業・中堅企業向け)と比較して企業規模による違いを確認したり、商工業貸出残高(米国)と合わせて貸出態度の変化が残高に表れているかを確認できます。
よくある質問
銀行の貸出態度(中小企業向け・SLOOS)とは何ですか?
米連邦準備制度理事会(FRB)が四半期ごとに国内の銀行へ実施する「上級融資担当者意見調査(SLOOS)」の結果で、年間売上高5,000万ドル未満の中小企業向けの商工業貸出の審査基準を「厳格化した」銀行の割合から「緩和した」銀行の割合を引いた値(%ポイント)です。FRED(セントルイス連邦準備銀行)が配信しています。
米国の銀行の中小企業向け貸出態度の直近の値は?
2026Q3の銀行の貸出態度(中小企業向け、SLOOS、米国)は1.8%(未調整)です。前年同期差 -6.4pt。詳しい推移はページ上部のグラフ・データテーブルで確認できます。
過去に貸出態度が最も厳しくなったのはいつですか?
2008年10月調査の74.5%ポイントが1990年以降で最も高い水準です。リーマン・ショック後の金融危機で、多くの銀行が中小企業への融資基準を一斉に厳しくしました。2020年7月調査(コロナ禍)でも70.0%ポイントまで上昇し、2023年には銀行破綻を受けて40%ポイント台まで上昇しました。